第16回日本蘇生科学シンポジウムの併設開催にあたって
第121回日本内科学会講演会会長
北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室
教授 渥美 達也
このたび、第16回日本蘇生科学シンポジウム(Japan Resuscitation Science Symposium:J-ReSS)を第121回日本内科学会講演会と併催で2024年4月13日に東京国際フォーラムにて開催させていただきます。また、このシンポジウムは日本蘇生協議会(Japan Resuscitation Council:JRC)と共催となります。本シンポジウムは2008年に第1回J-ReSSが開催されて以降日本蘇生協議会に参画している主要学会によって開催されてから国際的な評価も高まっています。
日本内科学会は内科医の救急蘇生教育プログラムとして心肺蘇生に内科系救急を組み合わせたJMECC(Japanese Medical Emergency Care Course)を作成しており、この講習会ではJRC蘇生ガイドラインを遵守した講習会として午前中に日本救急医学会ICLSで設定された心肺停止例への対応、午後に本会オリジナルのプログラムである内科救急(非心停止症例)への対応を学ぶ講習会となっており、2018年度より開始された「新専門医制度」の内科研修プログラムの修了要件として、実質的に内科専門医の必修科目となりました。このJRC蘇生ガイドライン改訂には本会からも作業部会委員として参画させていただいております。
本シンポジウムでは、このJRC蘇生ガイドラインの改訂に関する内容を中心に、蘇生に関する課題、新たな知見、そして未来への展望について、参加者の皆様と共有し、創造的な時間を過ごせることを心より願っております。
現在は様々な健康課題が存在し、新型ウイルスや自然災害などの影響もあり、医療従事者の皆様方は大変な状況にあることと存じます。どうぞご自身の健康にもご留意いただき、共に未来を切り拓いていくことを楽しみにしております。また、会場でお会いできることを心より楽しみにしております。
第16回J-ReSS開催にあたり
一般社団法人日本蘇生協議会 代表理事
公立昭和病院 坂本 哲也
第16回J-ReSS(Japan Resuscitation Science Symposium、日本蘇生科学シンポジウム)は、 渥美 達也会長(第121回日本内科学会講演会会長、北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室 教授)により東京フォーラムで開催されます。「ひとをみる、おしえる、実行する~蘇生科学~」のテーマで、日本蘇生協議会(Japan Resuscitation Council:JRC)も共催させていただきます。企画担当をいただきました日本内科学会救急委員会および実行委員会であるJMECC委員会の皆様方に深く感謝申し上げます。
国際蘇生連絡委員会(International Liaison Committee on Resuscitation, ILCOR)は蘇生に関わる国際コンセンサス(CoSTR)を毎年アップデートし公開しています。これらをJRC蘇生ガイドライン改定にどのように盛り込むか各作業部会と編集委員会で大きな議論を繰り返しています。また、CoSTRには含まれていない脳神経蘇生、妊産婦蘇生、ACSや心原性ショックなどについては、JRC独自でGRADEシステムによる検討を行っております。わが国の蘇生科学の基盤となるJRC蘇生ガイドライン2025の作成に当たっているJRC参画団体・学会からの全領域にわたる作業部会演者が、ガイドライン改訂に向けてのシンポジウムで最先端の議論をさせていただきますので、是非、ご注目いただければと思います。
本年は今後の新しいガイドラインへの展開や課題についてアジアとの連携を含め検討すべき大事な年であり、今後ILCORの各Task Forceから多数のCoSTRが発表されていきますので目が離せません。本会はその意味で大変重要な学術集会となります。CoSTRに対するわが国とアジアの貢献はますます大きくなっており、Year in Reviewとして2023年に日本から出された多くのエビデンスもご紹介させていただきます。
また質の高い蘇生科学の研究報告を一般演題としていただき、優秀報告には初代JRC会長の岡田和夫先生のご貢献を記念したOkada-Awardが授与されます。是非、多くの皆様方にご参加いただけますようお願い申し上げます。
名称 | 第16回日本蘇生科学シンポジウム The 16th Japan Resuscitation Science Symposium(J-ReSS) |
日時 | 2024年4月13日(土)午前9時~ |
会場 | 東京国際フォーラム ホールB5(1) 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号 (アクセス) |
開催形式 | 現地開催(Web配信はございません) |
参加費 | 無料 |
会長 | 渥美 達也(北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室) |
主催 | 一般社団法人日本内科学会 救急委員会 |
実行委員会 | 一般社団法人日本内科学会 JMECC検討委員会 |
共催 | 一般社団法人日本蘇生協議会 |
運営事務局 | 一般社団法人日本内科学会 JMECC事務局 〒113-8433 東京都文京区本郷3-28-8 E-mail:jmecc-info@naika.or.jp |
※ 日本内科学会会員の皆様で本シンポジウムにおける単位認定については
こちらをご確認ください。
※随時更新します。
会長挨拶 9:00~9:05 (5分)
北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室 教授 渥美 達也
JRC代表挨拶 9:05~9:10 (5分)
一般社団法人日本蘇生協議会代表理事 坂本 哲也
Year in review(講演) 9:10~9:40 (30分)
2023年の日本発エビデンス、キラッと輝くアイディア
座長:東京歯科大学市川総合病院 鈴木 昌
香川大学医学部救急災害医学 黒田 泰弘
休憩(舞台準備) 9:40~9:50 (10分)
Lightning talk(一般演題) 9:50~10:50 (60分)
座長(前半):大阪青山大学健康科学部 野々木 宏
座長(後半): 調布東山病院 須永 眞司
1.病院前気道管理中の胃内空気流入が、心拍再開率に与える影響
岡山大学病院 救命救急科 内藤 宏道
2.院外心肺停止患者における神経学的予後に対する発症時間と病院前蘇生までの時間の影響
千葉大学医学部附属病院 立石 和也
3.心原性院外心停止におけるショック非適応波形患者に対する水素吸入療法:HYBRID II Trialの二次解析
慶應義塾大学医学部救急医学 多村 知剛
4.オートショックAEDに対する医療従事者と非医療従事者の嗜好の違い
岡山大学 高度救命救急センター 野島 剛
5.新型コロナ感染症禍での蘇生トレーニング継続の取り組み
獨協医科大学病院 椎名 行男
6.グルカゴン点鼻薬の普及が急務と考えられた1例
ふじみ野内科クリニック 矢野 裕也
休憩(舞台準備) 10:50~11:00 (10分)
ガイドライン改訂に向けて(シンポジウム) 11:00~13:00 (120分)
司会(前半): 健和会大手町病院 畑中 哲生
司会(前半): 藤沢市民病院 西川 正憲
司会(後半): 国立循環器病研究センター 田原 良雄
司会(後半):医療法人はなぶさ会 日浅循環器内科クリニック 日浅 謙一
1.ガイドライン改訂に向けて 一次救命処置(BLS)
国立病院機構九州医療センター 救命救急センター 野田英一郎
2.ガイドライン改訂に向けて 二次救命処置(ALS)
広島大学大学院 救急集中治療医学 大下慎一郎
(他1名)
3.ガイドライン改訂に向けて 小児の蘇生(PLS)
あいち小児保健医療総合センター 小児救命救急センター 池山 貴也
4.ガイドライン改訂に向けて 新生児の蘇生(NCPR)
豊橋市民病院 小児科(新生児)杉浦 崇浩
5.ガイドライン改訂に向けて 妊産婦の蘇生(Maternal CPR)
日本大学医学部救急医学系救急集中治療医学分野 櫻井 淳
6.ガイドライン改訂に向けて 急性冠症候群(ACS)
獨協医科大学 救命救急センター 菊地 研
7.ガイドライン改訂に向けて 心原性ショック(Cardiogenic Shock)
九州大学病院循環器内科 的場 哲哉
8.ガイドライン改訂に向けて 脳神経蘇生(NR)
日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野 横堀 將司
(他4名)
9.ガイドライン改訂に向けて ファーストエイド(FA)
岐阜大学医学部附属地域医療医学センター 牛越 博昭
10.ガイドライン改訂に向けて 普及・教育のための方策(EIT)
東京慈恵会医科大学 救急医学講座 武田 聡
(他1名)
休憩(舞台準備) 13:00~13:05 (5分)
Okada-Award表彰式 13:05~13:15 (10分)
司会: 東京慈恵会医科大学 救急医学講座 武田 聡
プレゼンター:一般社団法人日本蘇生協議会代表理事 坂本 哲也
閉会挨拶 13:15~13:20(5分)
聖マリアンナ医科大学 小児科学講座 清水 直樹
1.募集期間
募集は終了いたしました。
2.発表条件
演題 | 症例報告もしくは臨床研究で、日本蘇生科学シンポジウムにふさわしい内容であるものとします。 |
制限 |
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発表時間 | 1演題あたり発表3分(厳守)、討論3分 |
注意 |
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3.演題登録(抄録の書き方)
演題提出 | 指定フォーマット以外は受付できません。 指定フォーマットはこちらからダウンロードしてください(Excel)。 |
提出方法 | 演題の提出は[こちら]から上記よりダウンロードしたフォーマット(Excel)を添付した上でメールをお送りください。 |
文字数 | 「タイトル」+「演者・共同演者の氏名」+「抄録本文」で700文字以内。 |
図表 | 使用できません。 |
掲載不可項目 |
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禁忌・適応外使用の症例について |
応募する演題(症例)が薬剤や医療機器の禁忌・適応外使用である場合は、患者からインフォームドコンセントを取る、施設の倫理委員会を通すなど倫理的配慮のもとに実施されていることを抄録本文に必ず明記してください。記載がない場合は不採用といたします。 |
4.採用・発表
採用 |
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発表 |
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5.発表のデータ作成について
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6.会場発表
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7.利益相反(COI)状態開示のお願い
厳守 |
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COI開示スライド | 以下のページよりダウンロードして使用してください。 ※ページにアクセスできない場合は日本内科学会JMECC事務局までメールでお問い合わせください。 [ 日本内科学会JMECC事務局:jmecc-info@naika.or.jp ] COIスライドダウンロードページURL:https://docbase.io/posts/3229874/sharing/a8939594-377d-41f8-8a20-5b5287c5686a |
開催形式 | 本シンポジウムは2024年4月13日(土)に東京国際フォーラムにおいて現地開催いたします。 ライブ配信および後日録画配信はございません。 |
日本内科学会会員の方 | 本シンポジウムは第121回日本内科学会総会・講演会との併催となります。 ご入場いただくためには本会規程に準じた参加登録が必要となります。 詳細はこちら:第121回日本内科学会総会・講演会のご案内 | 講演会・各支部 | 日本内科学会 (naika.or.jp) |
日本内科学会会員外の方 | 事前の参加申込および登録は不要です。
本シンポジウムの視聴は無料となります。 本会会員受付にて「第16回日本蘇生科学シンポジウム視聴希望」とスタッフへお声がけください。 |