JMECCの受講が院内発生の急変対応に役立った事例の紹介 杏林大学医学部付属病院総合医療学レジデント 植地貴弘 2013年12月1日夜、胸痛を主訴に杏林大学医学部付属病院1・2次救急外来を受診された50歳台の男性患者の待合室で突然意識消失となり、JMECCの受講経験が役に立った症例がありましたのでご紹介します。 21:05 受付を済ませた直後に待合室で突然意識消失して昏倒、目撃していた受付事務員が救急外来看護師に連絡しました。 当院でのJMECCを手伝ってくれている1名のベテラン男性看護師が直ぐに患者の元へと駆けつけ、心肺停止状態であることを確認。 21:06 男性看護師が胸骨圧迫を開始。 他の女性看護師が診療エリアに救急カートを取りにきたことに気づき、私も一緒に現場へ急行。男性看護師から、「意識消失を来した患者で、接触時、頸動脈を触れず、呼吸もなかったため21:06より胸骨圧迫を開始している」と報告を受け、女性看護師が除細動器を取りに行き、私は応援を呼びに行きました。 すぐに複数の医師(研修医を含む)や看護師、ならびに除細動器が到着し、分担してモニター装着と除細動の準備...
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『翌日の救急当直で来ましたよ、本物が。』 福井県立病院1年目研修医 石松舞子 2014年6月29日、心窩部痛を主訴に救急搬送された60歳台の男性が、心筋梗塞と診断後、突然心肺停止となりJMECC受講経験が役立った症例がありましたのでご紹介させていただきます。私は当時循環器内科をローテート中で、先生方の勧めで軽い気持ちでJMECCに参加しましたが、まさか受講翌日にシナリオ通りの症例と出会うとは思ってもみませんでした。 11:09 心窩部痛を主訴に救急搬送、到着後も胸痛持続あり。すぐにモニターを装着し12誘導心電図を施行したところ、Ⅱ、Ⅲ、aVfでST上昇を認めました。急性下壁心筋梗塞を疑いただちに循環器内科に連絡し、速やかに治療が開始されました。 「心筋梗塞だ!MONAだ!」と、私は反射的にニトロスプレーを手にとりました(MONA;モルヒネ(M)、酸素(O)、ニトロ(N)、アスピリン(A)のことで、心筋梗塞の初期対応として知られています)。血圧が保たれているのを確認し、11:17ニトロスプレー舌下2プッシュ施行。しごく当然の処置と言えるかもしれませんが、これは私にとっては非常に大...
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